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息子の証明

※このブログは「息子の証明」のネタバレを多分に含みます

 

皆さんこんにちは!

久しぶりのブログです。5月以来みたいなので、3ヶ月半ぶり…色々書きたいことはあったんですが、沸いたり萎えたりしてるうちに時間が過ぎていってこんなに空いてしまいました。舞台終わってまとめブログをちゃんと書く俳優やオタクはすごいなあ。

さて、今回は「息子の証明」の千秋楽の配信を見たので、その感想を書きます!

 

最近ちょこちょこ有澤くんが出ている舞台やイベントを観に行ったり配信観たりしているのですが、お芝居にまっすぐでいい役者さんですね…圧倒的陽なのが今までにない感じで(推しさんを見ながら)新鮮です。いや推しさんも陽だとは思うけど天邪鬼な感じがないというか…素直で可愛い…。そして顔が圧倒的に好きだ。推しさんの顔、好きだけど元々の好みとはかけ離れてるのでこの何してても常に自分のツボを突かれて呻いてしまう感じ慣れません…!

それにしても、ゆるーく追い始めたの、2月くらいなんですが有澤くんは仕事が途切れなくて追うの大変ですね。地方に住んでいたら追い切れないなーと既に感じています。

 

すみません、どうでもいい話でした。

 

息子の証明、あらすじ読んだ時から絶対私好きだな…と思ってました。家族愛をテーマにした話、基本好きなんですよね。自分とは違う関係性をもつ家族たちの話が見れるし、家族だからこそ愛したり、疎んだり、分かったり、怒ったりするわけじゃないですか。その繋がってしまったからこその葛藤を見るのが好きなんです!

息子の証明もまさに、母親じゃなかったら気にならないのに、母親だからこそ気に食わなかったり理解できなかったりする主人公現実(リアル)の心情がたくさん出てくるんです。この作品は会話劇なんですが、母親の小梅を演じる山下さんの、(ああ、母親のこういう言い方って、こういうところって、なんか無性にむかつくよなあ)って感じの絶妙な演技が素晴らしくて…!!長年やってきた役者さんにこういうことを言うのおこがましくていつも悩むんですが、演技が上手なんですよね…。母親の、大らかで優しくて無条件に励ましてくれると同時に容赦なく痛いところ突き刺してくる遠慮ない感じとか…怒って突き放してくるけど心配で仕方なくて、でも怒った手前すぐ許せない感じとか…ほんっと、絶妙なんですよね…!

その演技の相手となる有澤くんの、よく知ってる母親だからこそ言葉を選んでしまったり、タイミングを図ってしまったり…そういうリアルの「子供」な演技もすごく良かった!!ずっとそうしてきた過去があるからこそ母親が自分の言うことにどう返すか想像出来るし返した言葉に言い返せない自分が想像できてしまって…。だから言い合うのも面倒になってしまって…。

あ~母親と息子ってこういう感じなのかなあってすとんと入ってくる感じ、すっっっごい良かったです。

展開もね~、いいですね、久しぶりに会った息子から発される本音、久しぶりに会った母親から明かされる出生。ぽぽんたを介して盛り上がるサラダ抗争…。サラダのくだり、意味わかんなくて家族だけで盛り上がれる話題って感じで良かった。毎日サラダ違ったのかなあ…(笑)

私、リアルが電話しているシーンがすごく好きなんですよね。特に、言った言わない問題で言い合いしているシーンで、「…分かってくれたならいいんです。…嫌味のつもりはないです、細かくて困る事なんてないでしょう」とリアルの台詞だけで進んでいっているのに、さおりさんの台詞が聞こえてくるみたいで…!リアルの性格が強く出ているシーンだからというのもあると思いますが、恐らく小梅さんのように大雑把なところがあるさおりさんはリアルのこういうところ本当に嫌だしめんどくさいんだろうなって想像が出来て…(笑)何て言うんですかね、台詞の言い方に台詞感がないというか…自然なんですよね!間とか、基本敬語なのに感情的になると敬語が抜ける感じとか、会話劇なのもあって全体的に演劇ということを忘れるくらい台詞感がないのですが、生っぽさがあって好きなんですよね~!今回場面転換もないし、常に場所はリビングで、多少の小道具はあれど身体一本のお芝居で…!こういうお芝居って本当に楽しいですよね…

最後の方、期待に応えたかった幼いリアル、応えられなくて憎んだ血、愛されたかった息子と愛したかった母親、母親からの無償の愛が見えなかったリアル、すれ違う親子…。怒涛の感情の波にのまれて、思わず泣いちゃいました。

似てるんだよなあ。正反対でいて、そっくりなんですよ。大事にしてきて、大事にしていきたいんだろうなあ。そういう親子なんだろうなあ…。

私は子供を育てたことがないから分からないけど、小梅さんは小梅さんなりに持ちうるすべての愛情をもって育ててたし、目に入れても痛くなかったし、ていうかえこひいき、してるつもりだったんじゃないかなあ…。したかったけどする資格なかったから出来なかったって言ってたけど、へたくそな子役が大女優から泣きわめくまで根気強く演技指導してもらえるなんて息子だからこそだし、リアルが本気にした心無い言葉たちも小梅さんの言う通り嫉妬されてたんだろうし、嫉妬するってことはえこひいきされてたんですよね…。じゃないとあんな顔で何年も昔の事話さないですよね…!でもそんなこと気付けないよね。いっぱいいっぱいだったろうし。

もっと早く本当の気持ちを言えていれば、もっと早く本当の事を知れていれば、この親子に8年もの空白が空くこともなかったんでしょうけどね。これからはさおりさんも加わって、近い将来孫も加わって、やっと普通の「親子」として話せるようになるんですかね。なってほしいな…。

千秋楽のカーテンコールで、山下さんが「膨大な台詞量でいっぱいいっぱいで最後までやれるか心配だったけど、毎日皆さんが来てくれて、配信の方も見てくれて、応援してくださったことで最後までやり抜くことが出来ました」と仰っていて、スタンディングオベーションの会場を見て少し目を潤ませていて…こんな世の中で、きっと演劇をやり続ける事って役者さんに大きな負担を強いることだと思うんですが、それでも観に行くことで、拍手を送ることで、少しでも力になれることがあるんだなあ…としみじみと思いました。ただ観に行く事しかできなかったり、観に行く事さえ出来ずに配信で妥協したり、そんな自分を悔んだり嫌になったりしたけど、「見てる」ということが少しでも力になってくれるなら、応援することをやめないでいたいなあと思いました。そして、貴方の舞台がとても楽しかったですと伝えられることがまた力になるならば、文字に起こして残しておくことも大事なんじゃないかなあと思ってこうしてブログを書きました。何かが残ればいいな。

ところで、息子の証明、本当に楽しくて面白い舞台だったのですが、円盤も出ないし、あと観れるのが9月5日までが期限の配信だけなんです…!!!このブログももっと早く出せるはずだったのですが、うっかり書いたブログを消してしまったので本当にギリギリになってしまいました…。しかし土日があるので!この土日、暇を持て余しているいる方いらっしゃいましたら是非是非観てみてほしいです~~~!!!

 

さて、今回はこのあたりで終わりにしたいと思います。

もっと更新していきたいのですがブログを書こうと思えるほどの出来事が日常になくて…140文字で収まるようなことはツイで十分だし…

あ!推しさんNARUTO決まりましたね!まさかまさかだったので、嬉しくて踊り狂ってしまいました。12月がひたすらに楽しみです!

それでは!